井戸水使用している配管が突然折れて水漏れトラブル!
執筆者 ライフ水道サービス 代表中山豊
福岡県田川郡で井戸水を使用しています。洗面化粧台の下を掃除していたら突然、配管が折れて水が噴き出してきました。大至急ご自宅にお伺いしました。
現場到着 水漏れしている部分を確認して、至急水漏れ修理を致しました。
今回の水漏れの原因は、井戸水を使用しているお宅でよくある事なんです。水道水に比べて、井戸水は水道管のいたみを早くします。それで今回のお客様もアングル止水栓の根本が完全に折れていました。ので新しく止水栓を交換致しました。

壁の中にある水道管です。完全に腐食が進みいつ又水漏れしてもおかしくない状態でした。又、水道管の中に錆が詰まっていて水のでも悪い状態になっています。
私たちは、このように水道管の中に溜まっている汚れ錆びなどを特殊な機械を使いきれいにする仕事もしていますので、お客様にご説明 清掃する機械が無ければ水道管交換工事になります。工事も高額に、当方の施工であれば費用も工事費の半分以下で給水管洗浄工事ができますよ。
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消費者がこの施工事例から学べること(詳しく)
1) まず取るべき緊急対応(現場での初動)
- 止水を最優先にする
漏れている箇所が分かれば、家の元栓または該当の止水栓を閉める。止水ができない・場所が分からない場合は家の元栓(または地域の止水栓)を探して閉める。 - 感電・二次被害の注意
水が電気機器やコンセントに触れている場合は、可能ならブレーカーを落とす(濡れた手で触らない)。家具や床材の浸水被害を最小限にするためタオルで受けるなど。 - 写真・記録を残す
保険請求や業者への説明で必要になるため、漏れた状態・破損箇所・配管周辺の写真を撮っておく。
2) 井戸水を使う家庭は「水道水と条件が違う」ことを理解する
- 井戸水は配管を早く痛めることがある
井戸水にはミネラル(鉄分、カルシウムなど)や場合によってはpHの影響で配管内外の腐食・スケール(沈着物)が進みやすい。結果として止水栓や配管が脆くなり、折れやすくなる。 - 見えないところで劣化が進む
壁や床下・床の中に埋設されている配管は外から見えないため、「突然折れて水漏れ」というトラブルにつながりやすい。
3) 劣化のサイン(事前に気づけるポイント)
- 水圧の低下や出水状態のムラ(錆色や濁りが出る)
- 蛇口まわりの小さな滲み・濡れ跡
- メーターまわりや床下での湿り、異音(配管の亀裂音など)
- 錆や赤茶色の水が出る(内部に錆・スケールが溜まっている可能性)
4) 修理方法と選択肢の理解
- 局所修理(止水栓交換など)
折れた止水栓や劣化した部分だけを交換する方法。短期的には安価かつ迅速な解決になる。 - 給水管洗浄(配管内部の清掃)
専用機械で配管内の錆や汚れを除去し、水の出・水質を改善する工法。新設交換より費用が抑えられるケースがある(業者により差あり)。 - 配管交換(全面的な取替え)
腐食が進んでいたり内部の詰まりがひどく、洗浄では不十分な場合に必要。費用・工期は大きくなるが根本解決になる。
5) 洗浄と交換の判断基準
- 配管の腐食度合い(壁内・床下の配管がボロボロになっているか)
- 配管内部にどれだけ錆やスケールが詰まっているか(水の出方・色で判断の目安)
- 将来のリスクとコスト比較(短期コストを抑えて洗浄→しかし短期間で再発するようなら交換の方が長い目では安い場合も)
- 業者に「状態の診断報告」を求め、写真や箇所ごとの説明をしてもらうことが大事。
6) 業者に依頼するときに確認すべきこと(見積り前・見積り時)
- 作業の具体的内容(どの範囲を交換/洗浄するか)と工程の説明
- 使用する部材の種類・材質(耐腐食性の高い配管材の選択肢など)
- 洗浄機器の方式と安全性、洗浄による副作用の有無(破片の流れ出しなど)
- 工事の保証期間と保証内容(再発時の対応)
- 見積りは書面で、工事前後の写真提出を依頼する
- 追加費用が発生する条件とその目安金額
7) 予防措置とメンテナンス
- 定期点検:年1回〜数年ごとに配管の状態チェック(特に井戸水利用の家)
- 配管内洗浄:内部に錆やスケールが溜まっている兆候がある場合は洗浄を検討
- フィルターや浄水器の設置:井戸水の鉄分・微粒子を除去することで配管へのダメージを抑えられる場合がある
- 水質検査:定期的に井戸水の水質(pH、鉄・マンガンなど)を検査し腐食リスクを把握する
- 配管材の選定:新設・交換時に耐食性の高い材質(ステンレスや樹脂系など)を検討する
8) 費用感と判断のコツ
- 局所修理(止水栓交換など)は比較的安価で即時対応に向く。
- 給水管洗浄は新規交換より安いケースが多いが、業者・機械によって価格幅があるため複数見積りが望ましい。
- 配管交換は高額だが長期の根本対策になる。費用対効果を考え、将来の再発リスクを見越して判断する。
9) 保険・補助情報
- 家財や建物の水漏れ被害は火災保険や家財保険で補償対象になる場合がある(契約内容による)。写真や業者見積りを保存して保険会社に相談する。
- 地域によっては給水管工事に関する助成や補助がある場合があるので、市区町村窓口で確認する。
10) 被害後の点検チェックリスト(業者到着前後に確認)
- 元栓・止水の位置を確認済みか
- 漏水箇所の写真を撮ったか(複数角度)
- 電気設備に水がかかっていないか確認したか(必要ならブレーカーを落としたか)
- 業者の作業前の見積りと同意書があるか確認したか
- 工事後の写真・説明・保証書の有無
11) 業者の選び方とトラブル回避
- 実績・レビューの確認:過去の施工事例やユーザーレビューを確認する。
- 診断の丁寧さ:現場での説明・写真・診断書を出してくれる業者は信頼しやすい。
- 相見積もり:可能なら2〜3社の見積りで比較する(ただし緊急時は対応可能な信頼業者を優先)。
- 契約書・保証の明確化:口頭だけでなく書面で内容を残す。
12) 健康・衛生面の注意
- 井戸水は水質が水道水と異なる場合があるため、飲用に使う場合は検査を行い、必要なら処理や浄水を行う。漏水により床下や壁の内部が濡れてカビが発生することがあるため、乾燥・消毒処理を忘れない。
まとめ(要点)
この事例から消費者が得られる主な学びは次の通りです:
- 井戸水使用家庭は配管の腐食・内部詰まりが進みやすく、見えない場所で突然破損するリスクが高い。
- 漏水が発生したら即座に止水・記録(写真)・安全確保(電気等)を行うことが被害軽減の鍵。
- 修理は“局所修理・配管洗浄・配管交換”の選択肢があり、状態に応じて最適な方法を選ぶ。洗浄で済む場合は費用を抑えられるが、腐食が進んでいる場合は交換が必要になる。
- 定期点検・水質検査・フィルター設置などの予防措置が将来の大きなトラブルと費用を防ぐ。
- 業者選びは診断の丁寧さ、見積りの透明性、保証内容を重視し、可能なら相見積りで比較する。
――まずは「緊急時の止水」と「業者に状況を写真で説明できる記録」を準備すること。長期的には定期点検と適切な配管材・給水管管理(洗浄やろ過)が最も重要です。必要なら、今後の点検や給水管洗浄の見積りをいくつか取り比較しておくと安心です。



























