水が流れなくなる原因と対処方法
執筆者 ライフ水道サービス 代表中山豊
台所の水が流れなくなる排水管のつまりトラブルです。台所の水か流れなくなる原因なんですが、ほとんどが排水管の中に油があまりその油が固まってしまい、水が流れなくなってしまう事が大変多いです。業者を呼ぶ前に、自分で何とかならないかと試されますよね。そん時どんな事をすれば排水トラブルは改善されるのかご説明させていただきます。
トイレのつまりなどで、よく使うラバーカップという道具があります。お持ちでない方は、ホームセンターなどで販売されています。この道具を使って、シンクの中に水をなるべく多く溜めていただきその状態で、ラバーカップを使ってください。使い方は、溜まっている水をラバーカップで、排水パイプの中に押し込むなんで、何度か繰り返し行ってみてください。
ほかにも、薬品を使って、排水管の中に溜まっている油を溶かして、排水つまりを改善する方法もあります。市販で、色々と売られています。今回、ごいらいのお客様もご自分で色々試したそうです。なかなか改善しないので、ご依頼がありました。ご自分で作業をしても改善されないのであれば、お気軽にお問い合わせください。
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読者がこの記事から得られる学び(できるだけ詳しく)
1) つまりの最も多い原因は「油(グリース)」である
- 台所の排水つまりで一番多い原因は、料理油や調理中に出る脂が排水管内部に付着・蓄積して固まること。
- 油は冷えると固まってベタベタの層になり、他のゴミ(食べ残し、野菜くず、ヌメリ)もくっついてどんどん太くなる。
- つまり「見えない場所(配管内部)に徐々に溜まる」ため気づきにくく、気付いたときには流れが悪くなっていることが多い。
2) 初期の対処法(まず自分で試せること)
- ラバーカップ(スッポン)の使い方
- シンクにある程度水を溜め、ラバーカップで排水口を密着させ、上下に強めに押し引きする。
- 空気の圧力で詰まりを動かすので、数回繰り返すことで改善することがある。
- コツ:吸盤部が完全に密着するように位置と水量を調整する。
- 市販の薬品(排水溶解剤)の利用
- グリース溶解タイプやパイプ用の薬剤で油汚れを溶かして流す方法がある。
- 効く場合は即効性があるが、種類によっては配管や人体に影響があるので注意(後述)。
- この記事の顧客のように「自分で色々試してみてダメなら依頼する」という流れは一般的で合理的。
3) 自分で試すときの具体的手順と優先順位
- まずラバーカップで物理的に押し流す。
- 効果が無ければ、Pトラップ(シンク下の曲がった配管)を外して目視・手で掃除できるなら掃除する。
- それでも改善しない場合は、市販のパイプ用薬剤(説明書通りに)を使用する。
- 薬剤でもダメなら業者に相談する。
(※Pトラップの取り外しは初心者でも可能だが、手が汚れ・水漏れのリスクがあるためゴム手袋やバケツを用意する)
4) 薬品使用時の安全上の注意点
- 薬剤の種類を確認する(酸性・アルカリ性・酵素系など)。
- 絶対に混ぜない:漂白剤(塩素系)と酸性薬品を混ぜると有毒ガスが発生する危険がある。
- 取扱説明をよく読み、ゴム手袋・保護メガネを着用する。小さな子どもやペットが触れないよう注意。
- 塩ビ(プラスチック)配管に対して高温の薬剤や繰り返し強力薬品を使うと配管を傷めることがある。
- 換気を良くして作業する。使用後は十分に水で流す。
5) DIYでやってはいけないこと・注意点
- 強力薬剤を大量に・繰り返し使うと配管(特に古い金属製やゴム部品)を劣化させる可能性がある。
- 泡タイプや発泡性の薬剤を使った後に熱湯を大量に流すのは危険(薬品飛散や配管変形の恐れ)。
- 排水口に異物(スポンジの切れ端、ラップ、子どものおもちゃなど)を落とした場合、無理に引っ張ると配管を傷める。
- 排水口・排水トラップを自分で外す際は、水や汚物があふれるのでバケツ・雑巾を用意する。
6) 頻度のあるケースは「自分の使い方の見直し」で予防可能
- 油をそのまま流さない(使った油はティッシュに吸わせて可燃ごみへ、または紙で拭いてから洗う)。
- 食べ残しや固形のゴミは排水口へ流さない。専用の排水ネット(ストレーナー)を使う。
- 週に一度、熱めの湯を少量流す、または排水口のぬめりを落とす簡単な掃除を習慣化すると蓄積を防げる。
- 定期的に(数ヶ月ごと)酵素系の分解剤を使うと油汚れの蓄積を抑えられることがある。
7) 「もうダメだ」と業者を呼ぶべきサイン(専門家に頼むタイミング)
- ラバーカップや薬剤、Pトラップ清掃をしても改善しない。
- 複数の排水(台所だけでなく洗濯・浴室・トイレ)で同時に流れが悪い/逆流がある。
- 強い悪臭、頻繁に詰まる、あるいは床下・天井の水漏れなどの二次被害がある。
- 排水が全く流れず、家庭での対処で状況が悪化する恐れがある場合。
- こういった場合はカメラ調査・高圧洗浄などプロの技術が必要になる。
8) 業者(プロ)が行う代表的な処置内容(読者が期待できること)
- 管内カメラ調査:どこでどのくらい詰まっているか、原因(根本的な亀裂・つながりのズレ・油の塊など)を特定する。
- 高圧洗浄(ジェット洗浄):配管内の油脂・スケール・付着物を強力に除去。再発予防にも有効。
- ワイヤー・ヘビ(スネーク)による機械的除去:局所的なつまりに有効。
- 配管交換・補修:経年劣化や破損が原因なら該当部を交換する。
- プロに依頼すると原因特定と再発防止処置まで期待できるが、費用や作業範囲は業者によって異なる。
9) 費用感と相談時の頼み方(読者が知っておくと得すること)
- 初期対応(出張+簡単な作業)と、カメラ調査や高圧洗浄・配管交換では費用が大きく変わる。見積りを複数取るのも有効。
- 問い合わせる際は「いつから・どの範囲の水が流れないか」「自己対応で試した方法(ラバーカップ・薬剤等)」を伝えるとスムーズ。
- 緊急性(逆流、床下浸水など)がある場合はその旨を早めに伝える。
10) 日常でできる再発予防の実践例
- 揚げものの油は使い終わったら紙で拭き取る、またはペーパーに吸わせて捨てる。
- 生ごみはなるべく燃えるゴミへ。食べ残しはシンクに流さない。
- 排水口用のネットを毎回チェックしてゴミを捨てる習慣。
- 月に1回程度、酵素系の洗浄剤を使う、または熱めのお湯(※PVCに注意)を流す。
- プロの点検(年1回など)を受けると安心。
まとめ(簡潔に)
この記事から消費者が得られる主要な学びは次の通りです。台所のつまりは主に油(グリース)による蓄積が原因で起きやすく、ラバーカップや市販薬品、Pトラップ掃除といった初期対応で直ることも多い。ただし薬品は種類や扱いに注意が必要で、繰り返し使いすぎると配管を傷める可能性がある。自分で対処しても改善しない、複数箇所に影響がある、または悪臭や逆流がある場合はプロに依頼してカメラ調査や高圧洗浄で根本処置を行うのが安全で確実。普段から油を流さない、排水ネットを使う、定期的に軽いメンテをする――これらの予防で詰まりを大幅に減らせます。





























